2011年1月22日土曜日

北京の救急車

先日、職場で仕事をしていると、オフィスの反対側から、うなり声が聞こえてくる。様子を見にいくと女性の従業員が腹を抱えて床に這いつくばって、もだえている。お腹が酷い痛みらしく、耐え切れずにもがいているのだ。

早速、近くの女性従業員に介護をしてもらいながら、救急車を呼んだ。

救急車の隊員が、担架を抱えて、10分ほどでオフィスに到着。

苦しみ、担架に乗ることを拒否する女性従業員を、なだめて何とか担架に乗せ、落下を防ぐためのベルトを締めたところで、その隊員が、僕に何かを言っている。

中国語なので意味不明でキョトンとしていると、担架を持ち上げるしぐさを見せた。つまり、「担架を持て」ということらしいのだ。

担架の反対側を見ると、確かに当社の男性従業員が構えている。

気合を入れて、担架を持ち上げ、エレベーターでロビーに下り、救急車まで搬送する。女性とはいえ、それなりに重みがあり、手がプルプル状態ではあったのだが、落とすわけにはいかないので高さの違う救急車への引き上げまで何とか踏ん張った。

そこからは、中国語の出来る同僚にバトンタッチして、救急車に同乗せずに見送り側に回った。女性従業員は、無事だったので、何よりだったが、同僚の話を聞くに、到着後に150元の利用料金を支払ったそう。そして、救急車の道中は、しっかりと信号は守るし、緊急という感じの運転ではなかったらしい。確かに、去っていくときにサイレンもなかった。

海外では救急車が有料という国は多々あるので、それは良いとしても、搬送もしないし、緊急的な輸送もないという救急車に、まだまだ改善の余地はありそうだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿