2011年7月24日日曜日

北京の梅雨

先週から、曇りがちのどんよりとした天気、霧と夕立のような雷雨が毎日のように続いている。中国語学校に行って、日本に在住経験のある先生と天気の話をしていると、北京は梅雨の時期だと言う。

ちなみに北京の気候は、 Wikipediaによると亜寒帯冬季少雨気候というのだそう。

・夏は比較的高温で、冬はごく寒冷の大陸性気候。
・冬季には-30℃から-40℃以下になる地域もあり、北半球の寒極(地球上で最も低温な地点)が存在するなど気温の年較差が非常に大きい。
・夏は降水量があるが、冬は降水量(積雪)がきわめて少ない。

一方、東京は、温暖湿潤気候というのだそう。

・気温の年較差が大きく夏に高温・多雨となる。
・四季の変化が特に明瞭。
・夏季の高温・多雨により稲の生育に適することからアジアでは稲作が盛ん。

湿度の殆ど無い、乾燥した北京で、梅雨という話は初めて聞いたし、先週から雨がちで湿度が高くなっているので、確かに雨の少ない北京においては、梅雨と言えるのかな、なんて半信半疑で「北京の梅雨」の話を聞いていた。

気になったので、帰宅して、「北京 梅雨」でネットで検索してみると、日本でのヒットは無く、逆に中国語で「梅雨」の新聞記事のヒットがあった。


(记者张淼淼)京城自14日入伏开始就雷雨不断。北京气象部门最新预报显示,从17日起到下周四,京城天天雷雨相伴,如同进入短暂“梅雨季”。

この記事によると、17日から28日まで北京は雷雨を伴う「梅雨季」に入ると北京気象部門が予報したと記載がある。語源を調べると梅雨は、中国から輸入された言葉らしい。

「カビ」の多い季節ということながら、語感が悪いということで、これと発音が同じ「梅」に表記を切り替えたという説があるようだ。

確かに昨日の天気予報に、カビ指数が最高になっているので食べ物に注意するようにとの記述があった。

また、中央電子台の生活提示では、雷雨が多いので、落雷に注意するようにとのメッセージが流れていた。落雷というと、昨日発生した新幹線事故の原因も落雷だったのではないかとの憶測もあるように、中国市民の生活に多大なる影響を与えているようだ。

2011年7月17日日曜日

06/25

この日に収録されているお勧めアルバムは、以下3枚。

- Waltz for Debby, Bill Evans (NYC, 1961)
- Sunday at the Village Vanguard, BIll Evans (NYC, 1961)
- Full House, Wes Montgomery (CA, 1962)

Bill Evansの2枚は、ピアノトリオジャズの名盤で、普段からの愛聴盤であるが、先日、丁度録音から50年の節目を迎えたこともあって、いい音で聴きたいと、行きつけのジャズバーに行き、リクエストしてかけてもらった。

流石によいオーディオ機材だと、我が家では再現できない音と臨場感があり、何度聴いても、何かしらの発見がある、飽きのこない素晴らしいアルバムであると再認識した。

Walts for Debbyは、曲もさながら、なんといってもドラムのPaul Motianのシンバルとブラシワークの美しさが秀逸で、共演者が刺激的でないと性急になりがちなBill Evansもこのアルバムでは、共演者の音に耳を傾けて落ち着いた演奏をしているのが、これが名盤になった由縁ではないかと思う。ジャズクラブの最高峰、Village Vanguardでの録音ということで、初夏6月の緑が萌えてウキウキするManhattanの高揚感が、観客等の雰囲気を通して何となく伝わってくる。これもトリオの演奏にも影響を及ぼしているのではないだろうか。

ちなみに、このトリオで唯一存命中のPaul Motianは、テナーのJoe LovanoとギターのBIll Friselの変則トリオを同クラブで観たことがあるが、リズムを刻むというよりも、空間を埋めるようなスタイルに変わっていたようだ。

これと、同日録音でベーシストのScotto LafaloをフィーチャーしたSunday at the VIllage Vanguardを立て続けに聴いて、オーナーに「今日で50周年なんですよね」と話しかけると、オーナーもご存知で、「そういえば、もう一枚あるんですよ」と言われて紹介されたのが、これまた愛聴盤のWes MontgomeryによるFull Houseだった。このアルバムは、先の2枚の一年後にCaliforniaで収録されている。黒人メンバーで構成されたせいか、グルーブ感と熱気がすさまじく、夏真っ盛りの汗が滴り落ちるような雰囲気を思い起こさせる、個人的には8月をイメージさせるアルバムだったのだが、実は、6月だと知って驚いた。この日のBerkeleyは、暑かったのだろうか。