2011年3月20日日曜日

日本加油!

毎日のように、北京でも東北地方太平洋沖大地震の報道が、新聞の一面記事レベルで続いており、隣国としての中国における関心の大きさが伺える。

先日は、北京、上海、広州といった大都市で、放射の汚染を防ぐために、塩を買い占めるという事態が発生。ネット上でのデマが一人歩きして、このような不可解な行動を引き起こしているそうで、メディアや専門家が冷静な対応を求めていた。

放射能汚染の被害が出ていない現在ですら、このような事態が起こる中国においては、特に日本人の民度の高さへの評価が高まりつつある。2008年の四川大地震においては、被害者がパニック状態に陥って二次災害を引き起こすというような事態があったようで、これと対比して日本の被害者の落ち着きと秩序を守り、他人を思いやり尊敬する態度に賞賛の声が上がっている。

特に今回、不幸にも被害に遭った中国人達が、中国メディアからインタビューされているが、避難所での日本人との共同生活において、日本人の優しさや民度の高さに触れる機会があるようで、日本への感謝の言葉をこぞって口にし、メディアも好意的にその内容を報道しているのは、両国の草の根レベルでの固い絆と、中国人の日本人に対する更なる親近感を醸成することは間違いないだろう。

起こってしまったことは、残念ながら取り返しが付かないが、それを今後の教訓として活かすことは出来る。復興に向けた支援はもちろんのこと、今回の災難から学び今後に活かすことが、犠牲や被害に遭われた方々に対する最大の敬意だと思う。

そして、被災地や原発等で命懸けで復興に向けて、自己犠牲の上に寸暇を惜しんで対応されている方々の想いも大事にしなければならない。

中国から、「日本加油!」と励ましの声が送られている。「給油する」という意味から「力を加える」⇒「頑張る」という意味で、スポーツ等の応援等で叫ばれる言葉だ。中国で急速な普及が進んでいるマイクロブログで、民間人が日本に向けて使うこの言葉が象徴的だ。これまでは、支援される立場にあった中国が、昨今の経済環境下と今回の大災難において日本を支援する立場となり形勢が逆転しつつあることも、象徴しているように思われる。

被災者、そして被災地における支援者の健康と、一日も早い日本の復興、今回の糧として日中友好が進むことを切に願っている。

2011年3月13日日曜日

Our thoughts are with you.

とんでもない地震が起きた。

今回の凄惨な地震の全貌が次第に明らかになるにつれて、唖然とするばかりで、北京で無力に過ごすしかない自分を情けなく感じています。

駐在員一同の家族の無事は確認したのですが、仙台に拠点を置いているお客様やグループ会社が、何らかの影響を受けている可能性があり、他人事ではない重大な事態です。
先日のニュージーランドの地震といい、先週の中国内陸の地震といい、プレートが何らかの連鎖反応を起こしているようなことと、津波が世界各地に到達している事実を見て、やはり地球は一つで繋がっているということを実感すると共に、アメリカや、ニュージーランド、そして中国のレスキュー隊が現地入りしているように地球レベルでの平和を考えないといけないと改めて感じています。

アメリカの友人達から、安否を心配するメールが送られてきて、皆口を揃えるように、"Our thoughts are with you"との記載があった。「我々の気持ちは、あなたと共にある」という直訳の意味からすると、「想っているから(頑張って)ね」という励ましの一言だと解釈しました。

また、社員や取引先の中国の方からも同様に心遣う有難い連絡を頂きました。
酷い事態ではありますが、これを糧に日本国内も全世界も力を合わせて平和の方向に向かって一体化していく方向に向かえばと願っています。

震災に遭われた方々にお悔やみ申し上げると共に、一刻も早い復旧を切に願います。